1句目 鳥雲に入るや微糖の缶珈琲
これを見た時には「わっ、やられた!!」みたいな感じでしたね。他にも
空缶を蹴飛ばし十一月となる 耳奥に月光溜まる渚かな 昼寝覚自分が遠くなりにけり 水打つて誰とも口を聞かぬ人
等など、好きな句は幾つもありました。 でも、気になる句もやはりあります。
花吹雪浴びながら行く神経科 「浴びながら」は不要か?
てのひらに乗せて抗欝剤おぼろ 「乗せて」も不要か?
銀杏散るベンチは吾の予約席 類想感あり。黄落の切り株やベンチが 自分の指定席であるとか。。。 何度か見たようにな気がします。
花吹雪だけで、充分に作者自身が花びらを浴びているのがわかると思いますし、掌だけで良いと思うのですが。。 でも、金子さんの感覚は素晴らしいと思うことには変わりありません。 No.381 - 2007/11/15(Thu) 21:12:13
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