(海洋都市ディグシードの中でも活気のある地区、潮騒横丁 その中でも港湾地区に近い、まさに一等地ともいえる場所にある… 昔からそこにある雑貨屋、おにぎり亭。 主に手芸品を多く取り扱い、他は彼女の趣味であろうかわいらしい雑貨品。
店主は相応に歳を重ねているものの、どこか少女らしさが残っており穏やか。 そして時折、猫というには珍妙。しかし触れてみれば「猫だ」と思わざるをえない三角形のフカフカ猫が姿を見せ、愛想を振りまく。
冒険者を兼業するバイトも時々にその姿を見せたが… ここ数ヶ月、どうにもこうにも忙しそうだ)
ジャズ 「アレしたコレした全部した。後何かやることある?」
エフィ 「そうですね…。今日はお客様も少ないですし、特に仕事は…。
…何でしたらちょっと早いですけど午前の営業はここまでにして… たまには、外で何か食べにいきます?」
ジャズ「いいね!…と言いたいところだけど、ごめん!今日は厳しいかも」
エフィ「またなのは亭ですか?」
ジャズ「またなのは亭です。ランチタイムのお手伝い!」
エフィ「そ、そうです…ね。のんびり食べていたら間に合わないでしょうし」
ジャズ「そうそ。昼は昼で時間勝負?夜働いてた時とはまた違う忙しさ。」
エフィ「じゃあ、その、ご飯は次のご都合がつくときに、ということで。 やることもないですし、今日はもう上がっていいですよ」
ジャズ「ごめんね。んでもってありがと。 …お言葉に甘えまして、今日の業務はここまで!お先失礼しまーす!」
=================================== (扉が閉まる。ジャズを見送ったエフィはため息をついた)
エフィ「…すっかり忘れてましたけど、元々ああいう人でした。 …でも、でも、ご飯くらいは一緒にしてほしかったな…」
(1人残された店主はお互いの若き日を思い出しつつ、拗ねた声) |
No.38 - 2025/05/09(Fri) 20:22:28
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