| heathが振り向き、前進し始める瞬間に画面が切り替わり(左前)、Toshiの歌詞の2フレーズ目を歌う姿が大写しで映る。右手をマイクの頂上に置き、少し首を動かすように無理ない発声で歌詞をなどっている。3秒で正面からの映像がはさまれ、YOSHIKIのドラミングの大写し。スティックの両腕は低くドラムをたたき、正面向きの体と頭を、背伸びのように上に振るいあげ、左右に首を身震いする。振り出された後ろ髪が激しく煽られながら引き戻される。スモークの美白なベールの映像と無声のドラムでも、チョーカーのワンポイントアクセサリーがハッとするほどくっきり表情を際立たせ、正面を見据えた目線から、ドラムの激音が誰の脳裏にも聞こえたことだろう。たった1〜2秒の映像でToshiの大写しの映像へ(左前)。なだらかなフレーズをたどる背後には、幾条もの光線が交差し動いている。スモークが屋上の風にかき乱され、舞い上がる煙のように急を告げている。Toshiの表情が険しくなって、マイクに置く手の腕にも力がみなぎり、大きく開いた口元が搾り出すようにゆがむと、I.V.のさびの部分が到来したようだった。2度ほど、力強く発声の痙攣が生ずると、その音声が遠くから聞こえてくる。屋上の音声が地上にも届いて来るのである。乱れた姿勢が元に戻ると、少しの平穏もつかの間、次第に動作が過敏になり、すばやくマイクの置き手が左手へ代わり、マイクをつかむ彼の体は(向かって)右へ傾き、右手を大きく広げて視線は斜め上、やや崩れるように姿勢が沈んで大きく反り返った。その一番のI.V.の絶頂部分は、先ほどよりも音量がまして地上に届いてくる。Toshiの声とわかる明瞭さで届いてくる。演奏場所と観客が上空と地上の分断隔離のイベントでも、まさに繰り広げられてるおのおのの営みは、その距離が無きもののように現前に生の演奏を見ているような錯覚に陥ってしまう。なにか一心同体、運命共同体の一体感が、こんな実験でも体現されているのかと感じてしまう。16秒のToshiの熱演が切り替わると(左前、少し遠写し)、そのクライマックスの一瞬をおさめるカメラクルーがステージに群がっている。まるで戦場にいる空母の甲板のような、緊張感といかつい機械の作業が画面を覆っている。黒い群雲がはけるように視界がわずかに開けると,PATAの演奏が出現(正面)、コーラスに向かっている姿だった。PATAが演奏中にマイクに向かう姿など、ここ最近見たことがないので、PATAの今日の決めた衣装といい、このパーフォーマンスといい、彼にとってもXJAPANは特別だなぁとうれしくなる。XJAPANはメンバーにとっても、ファンと同じくらい特別に思っているんじゃないか 、XJAPANを構成してるメンバー自身、hideとの現役時代の輝けるXJAPANを、ファン心理と同じ熱い思いで考えてるんじゃないかと、ふと思う。今となっては、hideの息吹を感じ、hideの幻影とともに演奏できる唯一の場所、それがXJAPANの名で演奏できるこんな機会しかない。Ra:INのライブでは、何度となくPATAはXの再結成を尋ねられたことだろう。おくびにも一切その話題には無言だった。彼にとっては、当事者じゃなく、特別な特別な存在に昇華している輝ける結晶をそっとしておきたかったのだろうか とも思う。PATAが映ったかと思うと白く薄く画面はぼやけてToshiの拡大画面(左前)。リズミカルな体の上下をマイクに近づけて、左手を後ろへ解放しながら口元に力を込めたワンフレーズを流し込むと、体を反転、一呼吸を置いて、マイクに勢い込んでさらに歌う。画面はheathへ変わる(右前、少し遠)。カメラクルーがかがみ腰で移動してる中、直立での弾き姿でマイクにコーラスを歌ってる。3秒ぐらいの映像から、Toshiの高音フレーズのワンセンテンスの終わり高らかに歌い上げる音声が聞こえて、heathはマイクから正面向きで後ろへ下がり、ギターを体に沿わすように右上へと掲げて、同じフレーズの終わりを演出している。2秒で画面はPATAへ(左前)。まだPATAはギターをかき鳴らしてるような激しい動きの中にいたが、やや右向きの体勢で落ち着かせ、ギターのリズムを頭で変換、首は横ぶれのように左右に小さく動かしている。6秒ぐらいのPATAの映像が切り替わり、YOSHIKIのドラムが映る(右前)。拡大映像だが、右半分はカメラを持ったカメラマン、左半分にYOSHIKIのドラミングの、大きく揺する体にうつむき加減の頭の髪が真下にさがり、波うっている。上下の運動は、フェイントのようにランダムに大きく動いては小さく、止まる様に見えて大きく跳ね上がるごとく、波打ち際を洗う波舌のように不規則だが大きなリズムの中に泳がしているようだ(4秒)。 |
No.19179 - 2007/11/03(Sat) 08:20:11
| ☆ Re: 07.10.22XJAPANお台場PV(5) / えり | | | | 再結成の話題が出てからアチコチから聞かれていたと思います。 Ra:INの夏のツアーの合間にYOSHIKIさん達と有って打ち合わせをしても、全然変わりなく演奏されていました。 10月14日ツアーのファイナルでも、珍しくリーダーのミチアキさんがさりげなく「PATA、今後の予定は?」と聞かれても一切「知らない」で通した。 衣装も今までLIVEでは見たことの無いような感じだった。あの衣装は凄く似合っていました(^^) |
No.19182 - 2007/11/03(Sat) 09:31:52 |
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