| これはヨタ話と言えはヨタ話なんですが、どうしてもうち以外の場所に残しておきたい話なので。
今回の演出を最後に一人の演出家が現場から離れました。 石田 昌久さん。 多分彼を知っているアニメファンはそんなにいないでしょう。当方も知ったのは偶然です。
彼はこの後『闘士ゴーディアン』とか『逆転イッパツマン』とか『らんま1/2』『北斗の拳』『ピグマリオ』等の演出を手掛けていましたがそつなく行っていたのが災いし、メディアに注目される事がありませんでした。 そんな状況を打破しようとオリジナル作品製作を計画したのですがその最中過労が元で亡くなったらしいです。 まだ【過労死】という言葉が存在していなかった時代に。
お友達だったわたなべ ひろしさんは彼を悼み自分が監督していた『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(この作品、小山 茉美女史主演のテレビ東京放映版と林原 めぐみ女史主演の日本テレビ放映版がありますがここでは林原女史主演版)にて彼が作ろうとしていた作品と彼をモデルにした人物を登場させました。 その経緯が雑誌『アニメージュ』に載り当方の知るところとなりました。
字に見覚えがあったので『白書』で調べてみると一話、五話、七話、十三話、十五話、十七話、そして今回十九話と要と呼ぶべき話ばかり演出していまして。 件の雑誌記事には‘彼の代表作はなかった’とあったのですが、あえて当方はこの作品が代表作だったのではないかと思えてなりません。 同時に彼は前期チーフディレクター・鳥海 永行氏の‘懐刀’だったのではないかとも。
もう、この事を語ってくれる人はいなくなりましたし、多分ディア(以下略)でも取り上げてくれそうもない話なのでここに残しておきます。 では。 |
No.55 - 2009/09/11(Fri) 15:15:48 |