 | 天璋院篤姫について、いろいろ調べてみました。 世に「男気」なる言葉がありますが、篤姫には「男気」以上に弱い者が苦しんでいるのを見のがせない「女気と女の義侠心」を感じます。 徳川に嫁ぎ、徳川の人間になりきる気概は凄まじい。13代将軍の正室でありながら、江戸開城に際して、何百人もの奥女中の就職先や嫁ぎ先探しにに奔走し、自分は身ひとつで江戸城を去ったと言われます。そのために私財を投げ打ったので、本人の経済的困窮は大変なものだったと想像されます。それを見かねた薩摩藩から経済的援助を申し込まれましたが、「私は徳川の人間です」と言って頑として断り、臨終に際しては6万円(現在の貨幣価値で)しかなかったという話は有名ですね。 夫が死んだ時にも、薩摩へ戻る事を打診されましたが、それも断っています。 当時、最後まで徳川に残ることは、損得で言えば、損に決まっている事ですが、あえて女の意地を通したその心意気はやはり女の強さ、優しさであったのでしょう。
NHKの番組、私も観ました。 彼女のたぐい稀なる素晴らしい天性に加えて、あの時代を支配していた生活規範「人間としていかに生きるべきか」があって、あのような人物が生まれたと思わざるを得ません。なぜなら現代人にはとても期待できないような人物像であるからです。彼女の人となりについて、勝海舟をして言わしめた「烈婦」は言い得ていると思います。 ドラマを通じて、あらためて人の生き様を考える人が 増えれば、天国の篤姫も喜んでくれるのではないでしょうか。 |
No.1983 - 2008/01/17(Thu) 11:58:29
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