「人類はみな兄弟と言いますが、人類だけでなく全ての生物が親戚縁者です。山川草木の全てに仏性を見出す日本人の感性が正しかったことは、科学的にも明らかなのです。 ところで、人間の赤ちゃんは母親の胎内で三十八週を過ごします。この三十八周の間に、三十八億年の生物の進化を体現しているのです。私たちの祖先は、最初は海を漂う微生物でした。 ところが大噴火が起こって海水が沸騰し、ほとんどが死に絶えました。残ったわずかな生物が地上に上がってくると、今度は大寒波です。それにも生き残って哺乳類にまで進化すると、爬虫類に追い回されるようになる。 そういう数々の試練を乗り越えて今の私たちがあるのです。ご自分の年齢に三十八億年を足してみて下さい。 年をとったとかとらないとか関係なくなるでしょう? 成績の良し悪しも器量の良し悪しも、みんな誤差のうちです(笑)―以下略」 By 村上和雄 筑波大名誉教授(分子生物学者)
最近、嫌なこと、辛いことがあるたびにこの言葉を思い出している大森です。奇麗言と言えば確かに「成績の良し悪しも―みんな誤差の内」とか言っている場合か、ご尤もです。真に受けているわけでは毛頭ありません。
人間、誰しも後から考えてみると物凄く下らないことで真剣に悩んだりすることがあるもの。私もその一人です。そんな時に一度思考を止めて、この言葉を思い出すのです。 我々が日々当たり前のように住んでいるこの地球が生まれて三十八億年。せいぜい八十年そこそこしか生きられない人間にとってみればまさに悠久なる時間。生物として考えてみても、海を漂う微生物から我々が想像もしないような(知識としてではなく、経験として認識するという意味で)熾烈極まりないドラマを幾度となく展開し、その結果として今の私たちがある。万物の霊長と嘯いてはいるものの、人間とは実にちっぽけな存在であるのです。そんなちっぽけな人間がさらにちっぽけなことで思い悩んでいてどうするんだと。
こう考えると、さっきまで肩の上に圧し掛かっていた目に見えない何かが、空気中に徐々に溶けて行って体がふわっと軽くなったりする。不思議とそんな気がするのです。所謂マインドコントロールというものでしょう。それでも、こうやって偶には自分で自分の緊張を解してやることってすごく大事なことであると、そう思います。実は、この手の「奇麗言」が私は大好きで、他にも色々な「奇麗言」を知っていますが、またそれは機会を改めて紹介しましょう。次回はコラムを掲載したいと思います。
さて、ここからは業務連絡。 某件、伺いました。私の性格柄、この手の情報には全く疎いので、正直びっくりしました。「ええぇ?そうきたか!」といった感じで。私がパソコン部の連中とノスタルジーに浸っている(卑猥な意味じゃないですよ。念のため)間に色々何かあったのでしょう。まぁ何かコメントしろと言われたら 「勝手にすれば?あたしの知ったこっちゃねぇよ」とでもしましょうか。いえいえ、冗談! 「この度はおめでとうございます。これからもどうぞ末永くお幸せにネ。」 |
No.590 - 2010/06/28(Mon) 18:04:18
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