| ワタラセツリフネソウが最盛期です。 しかもこんな年はなかったというほどの大群落があちこちで見られ、すごいです。
今年は大変に異常な年でして、それはヨシオギがろくに育たなかったことにあります。 ヨシ焼き後ヨシオギは例年のように芽吹きましたが、遅霜があってその芽生えが枯れてしまいました。芽生え直しましたが、その後おそらく長期の干ばつが影響したため立派なヨシオギが育たなかったと思われます。例年なら暗くなる地面も明るいため、蔓草の類がよく育ち、それがヨシオギをなぎ倒しています。したがって今年の景色はかつてないようにとても見晴らしが良い状態です。
さてワタラセツリフネソウに戻ります。 ワタラセツリフネソウは真っ暗なヨシ群落下でもひっそりと生えています。しかしその場合は赤い花がつかずごく小さな閉鎖花をつけ、自家受粉で種子を生産します。 ところがヨシがなぎ倒された場所ではその隙間から顔を出すことができ、立派な花をつけるのです。赤い立派な花は虫を呼ぶためのもので、このチャンスに他家受粉をするのだと思います。したがってワタラセツリフネソウの花は蔓でヨシがなぎ倒された場所で見られることが多いわけです。
今年はそこら中がそうなっていますから、花が一面に見られすごいというわけです。
ところで10月の観察会を予定しています。 前回同様、午後に何か学習会をしようと思っていますのでご参加ください。 内容につきましては現在調整中です。
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No.135 - 2013/09/23(Mon) 14:01:23
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