“All art constantly aspires towards the condition of music” 「すべて芸術は絶えず音楽の状態にあこがれる」(ウォルター・ペイター) この言葉だけが独り歩きしていますが、この前後には、、
「芸術は、単なる理知から独立して、純粋な知覚の対象となること、主題あるいは内容に対する責務を振り棄てることを目指して、不断に努力している。理想的な詩や絵においては作品の構成要素が渾然と一体になっているため、内容あるいは主題が理知を動かすだけのこともなければ、形式が目あるいは耳を動かすだけのこともない。そこでは形式と内容が融合一致して「想像的理性」に単一の効果を与えている」
これに続いて、名言が出てきた後、、
「芸術の理想、この内容と形式の完全な一致が申分なく実現されているのは、音楽芸術である。至上の瞬間においては音楽では目的と手段、形式と内容、主題と表現の区別がつかない。それらは互にかかわりあい,完全に融和しあっている。それゆえに、すべての芸術は音楽 ------ その完全な瞬間の状態を絶えず志向する」
となっています。 |
No.1221 - 2009/11/26(Thu) 17:58:00
|